デジタル眼精疲労とは
デジタル眼精疲労とは,仕事でパソコンを多用したり,移動中などにも常にスマホの画面を注視していたりすることによって引き起こされる眼精疲労のことです。
近年は,デジタル眼精疲労が眼精疲労の大きな割合を占めるようになってきています。
大人の眼精疲労の症状が子どもにも
家庭や学習で,PC,スマホ,タブレットの使用が進む中,子どもたちにも大人同様の「デジタル眼精疲労」の兆候が見え始めています。
また,「スマホ育児」という言葉にある通り,忙しいときには,乳幼児にスマホやタブレットを持たせることが多くなってきています。
実に,0歳児から,スマホを持つと,スワイプする動作をするといいます。
そんな小さなころから液晶画面を見続けており,いつのまにかデジタル眼精疲労の症状を呈することが多きなってきているのです。
子どもは自分では気づかない
デジタル眼精疲労の症状としては
- 目のかゆみ
- かすみ
- 焦点が合わない
- 頭痛がする
- 首が痛くなる
など,一般の眼精疲労と変わらない症状が現れます。
しかし,子どものデジタル眼精疲労で問題なのは,子どもはそれが眼精疲労の症状であるとは認識できないということです。
「あ,目が疲れている。眼精疲労だ」などという気付きはできません。
ですから,親が,子どもに現れるサインをみとってあげる必要があるのです。
目をこすっていたり,頻繁にぱちぱちしていたり,首を回していたりすることがよくあるならば,眼下に相談しなくてはなりません。
子どものデジタル眼精疲労を防ぐ
子どものデジタル眼精疲労は,大人よりも簡単に防ぐことができます。
乳幼児の行動は大人がコントロールできるので,以下の点の記をつけて,子どものデジタル眼精疲労を巫覡ましょう。
デジタル機器の使用を制限しましょう
まずは,このことから始めましょう。
スマホ育児は,現代ではやむを得ない面もありますが,それでもできるなら,洗い物や片づけをしている最中にスマホを見せておく,ということは避けたいものです。
確実に,子どもの眼精疲労は進んでいきますから。
また,幼児や小学生など少し大きくなってからは,家庭内ルールで,使用時間をきちんと決めておきましょう。
特に,携帯ゲーム機は,ある年齢になると友達との関係もあってほしがるようになるので,それをきっかけにルールを決めておきます。
- ゲーム機は,親のもので,子どもにかしてあげるということを理解させる。
- ゲーム機は,子ども部屋にはおかず,親が生活する居間などにおくこと。
- 家族での団らんのときにはゲーム機を使わないこと
- 勉強や読書をした時間だけ,ゲームをしてもよいこと(これは元プリンセスプリンセスのボーカル奥居香さん(現 岸谷香さん)が子育てで行われた方法で,おどろくほど 読書量も増えたとのこと)
なるべく外に出る習慣を
外に出ることで,遠くのものが視野に入るようになります。
遠くの山や建物などをいっしょに見るように促すことで,目の筋肉が鍛えられます。
当然,子どもの健康上よいことでもあります。